文章作成、文字起こし、画像生成、資料作成、データ分析——仕事に使えそうなAIサービスは、気づけばずいぶん増えました。「AIを使えば仕事が楽になる」という話も、あちこちで見かけます。
ただ、実際の仕事に当てはめて考えると、ちょっと引っかかる部分があります。文章を作ってもらっても全部読み直して直す必要があるなら、それは本当に時短なのか。議事録を作ってもらっても、結局修正に時間がかかるなら、最初から自分で書いた方が早かったんじゃないか。
便利な機能があることと、仕事を任せられることは、たぶん別の話です。
このサイトでは、AIや業務効率化ツールをただ紹介するのではなく、「この仕事、実際どこまで任せられるのか」というところを見ていきます。
「できる」と「任せられる」の間にあるもの
AIサービスの紹介ページを見ると、議事録の自動作成、資料の自動生成、データ分析、メール作成、情報整理と、便利そうな機能がずらっと並んでいます。できることが増えているのは間違いありません。
でも仕事で本当に大事なのは、機能の数よりも中身だと思っています。
たとえば60分の会議があったとして、AIに任せた結果、数分の確認だけで議事録が完成するなら、それはかなり意味があります。一方で、AIが議事録を作ったあと、間違いを探して結局ほとんど人間が書き直すことになるなら、「AIで議事録を作れる」とは言えても「仕事を任せられた」とは言いにくい。
このサイトで知りたいのは、その差です。
AIに任せやすそうな仕事、任せにくそうな仕事
ある程度ルールや入力する情報が決まっている仕事は、AIと相性が良さそうです。音声を文字にする文字起こしや、そこから決定事項やToDoを整理する議事録作成はその代表例ですし、メールや報告書の下書き、大量の資料から必要な情報を探す作業、プレゼン資料の構成づくりなども候補に挙がります。
逆に、正解が一つに決まらない判断や、会社独自の事情を踏まえないとできない仕事、小さなミスが大きな問題につながる仕事は、丸ごと任せるのは難しそうです。
もう一つ気になっているのが、「AIに説明する方が面倒な仕事」があることです。5分で終わる作業のために、AIへの指示を考えるのに10分かかったら、それはもう任せた意味がありません。AIを使ったという事実ではなく、人間が普通にやった場合と比べて実際に楽になったかどうか。ここを見ないと、仕事で使えるツールかどうかは判断できないと思っています。
これから見ていく基準
今後、AIや業務効率化サービスを取り上げるときは、なるべく同じものさしで見ていくつもりです。準備にどれくらい手間がかかるか、使い始めるまでに迷わないか、どこまで自動でやってくれるか、人間の確認や修正がどれくらい必要か、同じ仕事を自分でやった場合と比べて本当に速いか。
そのうえで、「任せられる」「条件付きなら任せられる」「まだ自分でやった方がいい」の3段階くらいで、なんとなくの結論を出していきます。
まず気になっているのは「会議」まわり
最初に掘ってみたいのは、会議にまつわる作業です。会議は話して終わりではなく、録音して、文字にして、要点をまとめて、決定事項を整理して、ToDoを抜き出して、議事録として共有する——地味に工数がかかる仕事です。
今はこのあたりをAIで支援するサービスもいくつか出てきています。60分の会議をAIに任せたら、人間の作業時間はどこまで減らせるのか。まずは今あるサービスで何ができるのか、どこまで任せられそうなのかを調べてみます。
便利そう、すごそう、AIだから速そう。それだけでは判断しないつもりです。知りたいのは「で、結局どれくらい楽になるの」というところ。人間がやらなくてもいい仕事を、少しずつ確かめていきます。
具体的にどんなサービスがあるのか、目的別に整理したものは
【仕事をAIに任せるなら何から?非エンジニア向けAIツールの選び方】でまとめています。
